ANA Pocketを1年半継続して分かったマイル実績と活用すべき人の特徴|FPが教えるマイルの真の価値

日々の何気ない移動が、実は大きな価値を生み出すとしたらどうでしょうか。近年、スマートフォンの普及とともに「ポイ活」は多様化し、移動距離に応じてポイントやマイルが貯まるアプリも登場しています。その中でも特に注目を集めているのが、ANAが提供するANA Pocket(エーエヌエー ポケット)です。
私自身、ファイナンシャルプランナーとして、資産形成や家計管理の視点から様々なサービスを検証していますが、その中でこのANA Pocketを1年半にわたり継続利用してきました。
そこで本記事では、実体験に基づきANA Pocketで実際にどれくらいのANAマイルが貯まったのか、そしてこのアプリがどのような人に最適なのかを、FPとしての専門的な知見を交えながら徹底的に解説します。
ANA Pocketとは:移動がマイルに変わる仕組み

ANA Pocketは、日々の移動(徒歩、自転車、電車、車、飛行機など)に応じてポイントが貯まるスマートフォンアプリです。貯まったポイントは、ANAマイルやデジタルギフト券などに交換できます。
このアプリの最大の特徴は、特別な意識をすることなく、普段の生活動線の中でマイルを貯められる点にあります。
無料プランと有料プラン(ANA Pocket Pro)の違い
ANA Pocketには、無料で利用できるプランと、月額550円(税込)の有料プラン「ANA Pocket Pro」があります。Pro会員になると、マイル獲得の効率が格段に向上します。
具体的には、移動によって得られるポイントの付与率がアップするほか、毎日挑戦できる「Proマイルガチャ」で最低7マイルが確定で獲得できるなど、無料プランにはない特典が多数用意されています。効率的にマイルを貯めたいのであれば、Proプランへの加入がほぼ必須と言えるでしょう。
その他の特徴をまとめたのが以下の表です。ちなみに私もProプランとして現在も継続的に利用しております。
| ANA Pocket Lite | ANA Pocket | ANA Pocket Pro | |
|---|---|---|---|
| ANAマイレージクラブ連携 | 不要 | 必要 | 必要 |
| 料金 | 無料 | 無料 | 有料(月額550円) |
| マイルガチャ | - | 2マイル~ | 7マイル~10,000マイル |
| ポイント付与率 | 基準 | Liteプランの1.1倍 | Liteプランの1.3倍 |
| ポイント交換 | ポケマネー(※) | ポケマネー、ANAマイル | ポケマネー、ANAマイル |
※ポケマネーは獲得ポイントを現金やAmazonギフトなどに交換できるものです。
ANA Pocketでマイルを効率的に貯める3つの方法
ANA Pocketでマイルを効率的に貯めるには、以下の3つの方法を組み合わせることが重要です。
方法①:日々の移動ポイントの獲得
アプリを起動して移動するだけで、移動距離や手段に応じてポイントが自動的に貯まります。通勤や通学、買い物など、日常の移動を意識的にANA Pocketに記録させることで、着実にポイントを積み重ねることができます。
ちなみに移動手段ごとに付与されるポイントに違いがあり、1㎞移動するごとに以下の画像に記載のポイントが付与される仕組みです。

画像を見ると徒歩(ランニングを含む)や自転車が最も獲得ポイントが高いことがわかります。
方法②:チャレンジ機能の活用

アプリ内には「〇〇駅まで移動」「〇〇歩達成」といった様々なチャレンジが用意されており、これをクリアすることで追加ポイントを獲得できます。
これらのチャレンジは、普段の移動にちょっとした目標とゲーム性をもたらし、継続利用のモチベーション維持にも繋がります。
方法③:広告視聴によるブースト(Pro会員のメリット)

Pro会員の場合、広告を視聴することで獲得ポイントをブーストできる機能があります。これは短時間で効率的にポイントを稼ぐ上で非常に有効な手段であり、Pro会員の大きなメリットの一つです。
貯まったマイルは何に使える?特典航空券の魅力
ANA Pocketで貯めたポイントをANAマイルに交換した後、そのマイルは様々な用途に活用できますが、最も魅力的で価値が高いとされるのが「特典航空券への交換」です。
特典航空券への交換
ANAマイルは、ANAグループ便や提携航空会社の航空券(特典航空券)と交換できます。特に国際線のビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券は、現金で購入すると非常に高額になるため、マイルの価値を最大限に引き出す使い方と言えるでしょう。国内線でも、繁忙期や人気路線ではマイルの価値が高まります。
ANA SKY コインへの交換

特典航空券の他に、ANA SKYコインに交換して航空券や旅行商品の購入に充てることも可能です。1コイン=1円で利用でき、特典航空券の空席がない場合や少額の支払いに充てたい場合に便利です。
その他にも、提携ポイントへの交換や、ANAショッピングA-styleでの利用など、マイルの使い道は多岐にわたります。自分のライフスタイルや目的に合わせて、最もお得な交換先を選ぶことが重要です。
【実録】1年半継続利用した結果とマイル実績
私自身、ANA Pocketを2024年10月から現在まで約1年半にわたり継続利用し、その間、有料プランであるANA Pocket Proに加入していました。その結果、1年半で約14,000マイルを貯めることができました。
なお、直近の1年間の獲得マイルは以下の通りでした。
| 獲得マイル(ANA Pocketのみ) | |
|---|---|
| 2025年2月 | 677マイル |
| 2025年3月 | 563マイル |
| 2025年4月 | 526マイル |
| 2025年5月 | 2,294マイル |
| 2025年6月 | 453マイル |
| 2025年7月 | 569マイル |
| 2025年8月 | 362マイル |
| 2025年9月 | 478マイル |
| 2025年10月 | 640マイル |
| 2025年11月 | 747マイル |
| 2025年12月 | 653マイル |
| 2026年1月 | 993マイル |
| 合計 | 8,955マイル |
出張などでの公共交通機関等での移動のほか、私がランニングを趣味としているため、効率良くポイントを貯めることができます。
直近1年間の獲得マイル8,955を月換算すると約746マイルとなり、Proプランの料金550円を上回るパフォーマンスを出せています。これは日々の移動ポイントやチャレンジ達成ポイント、そして広告視聴によるブーストを組み合わせた結果です。
ランニングをする習慣などにより、安定したマイル獲得に大きく貢献したと感じています。
知っておきたい「マイルの価値」:1マイルは1円ではない

さて、ここでマイルの価値についてご紹介します。
重要なことを言いますが、実はマイルの価値は「1マイル=1円」ではありません。FPとして強調したいのは、マイルは使い方によってその価値が大きく変動する変動資産であるという点です。
FPが試算:マイルの本当の価値
特典航空券、特に国際線のビジネスクラスやファーストクラスに交換した場合、1マイルあたりの価値は2円、3円、場合によっては10円、15円を超えることも珍しくありません。
例1:国際線の場合(成田⇔ホノルル)

例えば上記画像は成田↔ハワイ・ホノルル間の8月のファーストクラスの往復料金と必要マイル数を比較したものですが、現金払いの場合に2,051,080円掛かるところ、必要マイル数は240,000マイルで済みます。
つまり、1マイル=約8.55円と計算できます。
例2:国内線の場合(羽田⇔新千歳)

国内線の場合、国際線と比べるとマイル価値は下がる傾向にありますが、それでも1マイル=1円以上の価値を生み出すことができます。
上記画像は羽田↔新千歳の8月のエコノミークラスの往復料金と必要マイル数を比較したものですが、現金払いの場合に25,840円掛かるところ、必要マイル数は21,000マイルで済みます。
つまり、1マイル=約1.23円と計算できます。
このように、マイルは現金では手が届きにくいような高額なサービスを比較的少ない負担で実現できる効果を持っています。これは、単なるポイント還元とは一線を画す、マイルならではの大きな魅力であり、資産形成の一環として捉えることも可能です。
ぜひ、興味のある便の料金と必要マイル数を調べてみましょう。
ANA Pocketを活用すべき人の特徴
私の1年半の利用経験とFPとしての視点から、ANA Pocketを特に活用すべき人の4つの特徴を以下にまとめました。より多く当てはまる方はANA Pocketを日常に取り入れてみても良いかもしれません。
おすすめ①:ランニングや自転車が趣味の人
記事の前半でも触れましたが、移動手段の中でも徒歩及び自転車が最も付与ポイントが高いです。したがって、ランニングや自転車が趣味の人は趣味を楽しみながらポイントやマイルを貯めやすいためおすすめです。
おすすめ②:通勤・通学で定期的な移動がある人
ランニングや自転車が趣味でなくても、毎日決まったルートで移動する人は安定してポイントを貯めやすいです。特に電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は移動距離が長く、効率的にマイルを獲得できます。
おすすめ③:旅行好きで、将来的に特典航空券を狙いたい人
マイルの価値を最大限に引き出すのは特典航空券への交換です。将来的に旅行を計画しており、その費用を抑えたいと考えている人にとって、ANA Pocketは非常に有効なツールとなります。
おすすめ④:広告視聴などを苦にしない人
Pro会員の場合、広告視聴でポイントをブーストできます。一方で、広告を繰り返し視聴しないと大きなポイントを享受できない点がデメリットとも言えます。
そのため、広告を見ることに抵抗がない人は、より多くのマイルを貯めることができるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)としての観点
ANA Pocketの有料プラン(Pro)は月額550円、年間で6,600円の費用がかかります。したがって、リターンが6,600円を上回るかどうかが重要な判断基準となります。
月額550円をどう捉えるか
筆者の場合は直近1年間で8,955マイルを獲得しておりますが、もしこのマイルを1マイル=2円の価値で利用できたとすれば、約17,900円相当の価値を得たことになります。この場合、費用対効果は十分に高いと言えるでしょう。しかし、1マイル=1円程度の価値でしか利用しないのであれば、費用を回収できない可能性もあります。
楽しみながら資産を形成する「ウェルビーイング」と家計管理
FPとして、私は家計管理や資産形成において「継続性」が最も重要だと考えています。ANA Pocketのように楽しみながら、そして無理なく続けられる形でマイルを貯めることは、精神的な満足度(ウェルビーイング)を高めつつ、着実に資産を形成する有効な手段となり得ます。
日々の移動が「マイルを貯める」という目的を持つことで、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。
まとめ
ANA Pocketを1年半継続利用した結果、私自身は約14,000マイルを獲得し、その価値を実感することができました。特に、有料プランであるANA Pocket Proに加入し、日々の移動と広告視聴、チャレンジ機能を組み合わせることで、効率的にマイルを貯めることが可能です。
1マイルの価値は使い方によって大きく変動しますが、特典航空券に交換することで、現金では得られないような高い効果を享受できます。通勤・通学で定期的な移動がある人、広告視聴に抵抗がない人、そして将来の旅行のためにマイルを貯めたい人にとって、ANA Pocketは非常に魅力的なアプリと言えるでしょう。
ファイナンシャルプランナーの視点から見ても、月額550円の費用は、マイルの活用方法次第で十分な投資対効果が見込めます。日々の移動を「価値ある行動」に変え、楽しみながら賢くマイルを貯めるANA Pocketは、現代のポイ活における有効な選択肢の一つです。



